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3/29岡田 将先生の審査総評

第3日目
 柔らかな風に春の到来を感じる中、参加者と御父兄のみなさま、日々ご指導されている先生方、それから関係者の方々の多大なるご協力によってコンクールを無事に開催できましたことを祝福し、心より感謝とお喜びを申し上げます。

 本日は小学1・2年生部門、そして連弾A,B,C部門の審査が行われました。


小学1・2年生部門ではおよそ80名の参加者の演奏を聴かせていただきました。
多数ご来場くださいました御父兄の方々とともに、喜びに満ち溢れた演奏を堪能しました。未知数の才能をもったこれからの成長が楽しみなリトルピアニストたちであるはずなのに、その演奏の質の高さに驚くばかりでした。

身体全体で音楽を感じながら演奏する姿や、リズムを一つのキャラクターとして捉えている演奏、さまざまな音色や音質の使い分けや間の取り方にも工夫が見られ、中にはワンフレーズの中に句読点をしっかり盛り込んだ巧みな演奏もあり、語りを聞いているような錯覚をしてしまうほどで、度肝を抜かれました。
今回特に驚いたことは、対旋律がよく歌い、主旋律と絡み合う対位法やポリフォニックを楽しんでいる演奏が多かったことでした。
これからの成長が本当に楽しみです!

またさまざまな要素を兼ね備えた素晴らしい課題曲の選定をしてくださった先生方にもこの場をお借りして心より感謝申し上げます。


続いて連弾A,B,C部門

これまでのカテゴリーの分類とは少し変わって、初級、中級、上級と課題曲のレヴェルのみで分けられるようになりました。

こちらもかなりのハイレヴェルな演奏ばかりで、コンクールだということを忘れてしまうほどで、審査から戻ってこられた先生方が
「いや〜、楽しかった!」と満足感にあふれた笑顔で口々に言っていました。
ペダリングやバランスといった連弾においての難しさは全く感じられず、目を閉じて聴いているとあたかも1人で演奏しているかのよう。
音楽的な表現も呼吸も2人で1つではあるけれど、駆け引き的なアンサンブルの醍醐味までも味わわせてくれました。
本当に素晴らしかった!
そして、なんと連弾部門始まって以来初のグランプリを満場一致で獲得しました!
おめでとうございます㊗️

長い3日間でしたが終わってみるとあっという間で、なんだか少し寂しい気もします。
春休みを返上して一生懸命練習に打ち込んで、素敵な演奏を御披露くださった皆さまと、それを日々支えてくださったご家族の皆様、そしてご指導くださった先生方に敬意を表し、重ねて心より御礼申し上げます。

また皆さんの演奏が聴ける日を心待ちにしています!

本日は誠におめでとうございました。

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