第3日目
ひらひらと舞う花びらが張り付きそうな陽気の中、参加者と御父兄のみなさま、日々ご指導されている先生方、それから関係者の方々の多大なるご協力によってコンクールを無事に開催できましたことを祝福し、心より感謝とお喜びを申し上げます。
本日は中学生部門と連弾A, B, C部門、それから幼児部門の審査が行われました。
たくさんの参加者に恵まれ、本日の審査も充実したものになりました。
率直な感想として、審査がとても難しく、採点に悩みに悩みました。なぜなら誰もが不完全で誰もが輝くものを持っていたからです。そして何より皆さんの演奏が本当に楽しかったからなのです。
言い表すことがとても難しいのですが、どの曲にも明確な正解像が無いように思うのです。それは逆にいうと、それぞれの演奏者が思い描くものが、正解だからなのです。
そう、、あまりにも正解が多すて、、、。
また、今回の素晴らしい課題曲を選んでくださった先生方は、本当に天才だと思いました。
例を挙げると、幼児部門の課題曲で、かなり多くの方が選んでいた「ある朝、かどをまがったら」という曲。
さまざまなアプローチがありました。
みなさんの演奏を聴きながら、ふと、僕だったらどう弾くのかな?と考えました。
朝ってどんな朝?時間帯は?まだ星は見えてる?かどをまがったら何かあるの?
誰かに出会うの?
朝陽が見えたりするの?
もしかすると主人公はネコで、いい朝だなと気持ちよく散歩していて、かどをまがったら、お友達のイヌと出会った?
などなど考えを巡らせど、結局のところこれだ!というものは見つからず、限りないイマジネーションがあるような気がしました。
まだまだ自分の中に100%正解を見出した人はいなかったように思いますので、賞に漏れてしまった方々も悲しむことはありません!
ぜひ次回も挑戦して欲しいと思います。
このドリカムコンクールにはどの部門にも課題曲があります。幼児の方だけに限ったことではありませんが、まだピアノを始めて間もない方や、大人になってもう一度ピアノを弾いてみたい方、本気じゃなくて趣味でピアノをやっているけれど、コンクールという舞台に挑戦してみたい!という方、言わば全ての音楽愛好家の方々が参加できるように、部門の中で様々なレベルの課題曲を設定しています。中にはピアノを始めてまだ数ヶ月、とい方もいらっしゃるでしょう。連弾部門も初級、中級、上級と3つに分かれておりますが、パートナーの組み合わせは自由というところがなかなか面白いところでもあります。お友達同士でも良いですし、親子でも兄弟、姉妹でも良いです。世代を超えて連弾をすることも良いのではないかと思いますよ。ドリカムというこのコンクールの名前の通り、より多くの人の夢を叶える、そしてハッピーになっていただこうという趣旨のものです。
ここへ来れば仲間たちと出会えるし、お互いの演奏を讃えあうこともできる!新しい発見もある!一度挑戦してみて、また次の年にはレベルアップした課題曲に挑戦してみよう!という意欲も湧きます。このように仲間の輪が広がってゆくのもハッピーの一つの形ですよね。
また、このコンクールを出発地点として、将来国際コンクールを目指すなんてことも夢ではありませんよ。そう!夢は叶うんです!
この先もいろいろな曲を弾いて、さまざまな演奏を聴いて思いきり音楽を楽しんでほしいと思います。
この三日間、数々の素敵な演奏と出会えたことは私にとって宝です。そして感謝の気持ちで胸が満たされています。
本当に素敵な時間をありがとう!
またみなさんの成長した演奏が聴ける日を、心から楽しみにしております。
本日は誠におめでとうございました。