3/30岡田 将先生の審査総評

第14回ドリカム・ピアノコンクール本選会

第2日目
 柔らかな春の風に揺られ川縁の菜の花も満開を迎える中、参加者と御父兄のみなさま、日々ご指導されている先生方、並びに関係者の方々の多大なるご協力によってコンクールを無事に開催できましたことを祝福し、心より感謝とお喜びを申し上げます。

 本日は中学生部門、連弾A,B,C部門、幼児部門、そして一般中級、上級部門の審査が行われました。
 中学生部門では、テクニカルと表現力、そしてそれらを舞台上でコントロールする能力が求められる難しい課題だったと思います。
良い意味でも、曲全体をうまくまとめることに苦戦している演奏は少なくありませんでした。しかしながら、驚くほどキラリと輝く瞬間、息を呑むほどに美しい間合いや、フレーズの歌わせ方、更には枠からはみ出した荒削りな演奏にも出会うことができたことは、まさに大きな収穫だったと思います。難しい課題だからこそ挑戦し試行錯誤を重ねつつ自分なりの表現を導き出そうとすることは、次の更なる高いステージに行くにあたって必要不可欠なプロセスなのです。また、そのような場に立ち会えたことを大変嬉しく思いました。
 連弾部門はさまざまな年齢層の部門に分かれていました。共に音楽を奏でる楽しさを皆さんが感じていたと思います。2人で上手く弾けるようになったら、次は即興的な会話のやり取りに挑戦してみましょう。きっと楽しさが倍増するでしょう。ピアニストは楽器の特性上、1人で演奏することが多いので、連弾という室内楽の分野に積極的に取り組んで、ぜひ表現の幅を増やしてほしいと思います。近い将来ピアノ協奏曲を演奏する機会があるかもしれません。その際にも大きく役立ちますよ。

 つづいて幼児部門。審査員の先生方が皆さん口を揃えて、「こんな素敵な演奏に点数なんてつけられない!」と仰ってました。まさにその通りの眩いばかりの演奏で、宝石のように輝いていました。おまけに舞台マナーまでしっかりしていて、びっくり感動です!今後もさまざまな曲に挑戦して、自分自身をしっかりピカピカに磨いて育ててくださいね!
 最後に一般部門。想いを楽器に託して奏でる、というよりも楽器を通して奏者の語りが聴こえてくるという印象を受けました。重みを持つ一つ一つの音から紡がれる音楽や空気感は、素晴らしいという表現が軽く思えてくるほどです。
また毎年ご参加くださっておられる方の成長を見守ることができたのも大変幸せなことだと思います。挑戦し続ける姿勢と向上心、そして音楽に注ぐ愛の深さに感銘を受けました。

 また皆さまの演奏を聴くのを、心より楽しみにしております。本日は誠におめでとうございました。