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3/29岡田 将先生の審査総評

第1日目
春の陽気に満開の桜が咲き乱れる中、
参加者と御父兄のみなさま、日々ご指導されている先生方、それから関係者の方々の多大なるご協力によってコンクールを無事に開催できましたことを祝福し、心より感謝とお喜びを申し上げます。

本日は小学校5・6年生部門と小学校3・4年生部門。
数々の素晴らしい演奏が披露され、ご来場くださった皆さまから贈られる温かい拍手で、会場は大きな熱気に包まれました。
コロナも終息に向かい、まだ完全とは言い切れる状態ではありませんが、日常を取り戻せつつあることも相まってか、子どもたちの演奏も大きな翼を広げているように感じました。

今年の課題曲では、短い曲だけれども、音符以外の指示、例えばスラーやスタッカート、強弱記号、などがたくさん記されてあったと思います。テクニック的な難易度よりも音楽的なアイデアやインスピレーション、そして楽譜の中にあるそれらの情報をどのように紐解いて、音にして描いていくのか、というところが大きなポイントとなったのではないかと思います。
一人一人捉え方やアプローチはさまざまですので、正解は一つではありません。みなさん自身が感じたものが正解なのです。
テンポ感や曲調、スタッカートの長さや
強弱の膨らみ具合、休符の間の取り方、誰一人として似通った演奏がなかったことが、大きな実りだったように感じます。
今日はみなさんの完成度の高い正解を聴くことができて、本当に幸せで大満足な一日でした。

たくさんのことを経験し成長していく皆さんの演奏がまた聴けるのを、心より楽しみにしています。

本日は誠におめでとうございました。

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