8/17岡田 将先生の審査総評

第1日目
 連日降り続く雨の中、参加者と御父兄のみなさま、日々ご指導されている先生方、それから関係者の方々の多大なるご協力によってコンクールを無事に開催できましたことを祝福し、心より深くお礼申し上げます。

 本日は高等学校の部に始まり、小学校B2部門、大学の部、シニアBそれからシニアA部門の審査がありました。
 今年も多くの方々に参加いただき、たくさんの溢れる才能に出会えたことをとても嬉しく思いました。
 中でも18歳から50歳まで(現役音大生を除く)を対象としたシニアA部門の演奏のレベルの高さには、審査員一同驚かされました。
 もともとはアマチュア音楽家の方々に、コンクールという1つの舞台で演奏していただこうという思いからこの部門が新設されました。しかし本日の参加者の演奏はとてもアマチュアとは呼べない水準で、技術的な完成度はもちろんのこと、音楽の素晴らしさを存分に伝えてくれました。
 50歳以上の方を対象としたシニアB部門では最高齢87歳の方もご参加くださいました。一音から伝わる深みとともにやさしく語りかけてくるような音楽を聴いていると、悟りの世界にいるような貴重な体験をさせていただきました。

 その他の部門では、技術的な完成度の高さよりも音楽的に満足度の高い、ドラマティックで大胆な演奏が多かったように思いました。
 演奏者が描いているイメージや見えているもの、感じているものが伝わってくる演奏は、聴いていてとても楽しかったです。
 特に印象深かったのは、高等学校の部でベートーヴェンのワルトシュタインの三楽章の演奏です。第一音目が鳴った瞬間に会場が異空間になり、天から柔らかな光が降り注ぐようなものが見えました。それから色々なドラマが繰り広げられ、終盤でいざ、あらゆる生命の大合唱が始まろうとした時、時間制限の為演奏はそこで終わってしまいました。あの後曲がどんな風に展開していったのかとっても気になり、最後まで聴けなかったのが本当に残念で仕方がありませんでした。

 また、皆さんの素晴らしい演奏が聴けるのを心より楽しみにしています。

 本日は誠におめでとうございました。