【​岡田 将先生の審査総評①】

 本日は、まだまだ予断が許されない状況の中、主催者の方の配慮と、演奏者そして御父兄と関係者の皆様方のご協力のおかげで、このコンクールを無事開催できましたことを祝福し、心より御礼申し上げます。

 

 まず午前の中学生部門からです。

若々しくて活き活きした演奏からたくさんのエネルギーをいただきました。大人っぽい表現や、違った角度から見た表現、確実な演奏、弱音がこの上なく美しい演奏、中間部が輝いている演奏、間の取り方が特徴的な演奏などなど、未完成ながらもダイアモンドの原石のような、これから磨けば開花するであろう多くの才能を持った方々の様々な演奏に触れられたことは、大いに喜ばしいことでした。中でも今回新しい!と思ったのが、ドラマティックな演奏!ドキッとさせられる瞬間も多々ありました。

 

  続いて連弾部門。一度きりの本番では張り詰めた緊張感が伝わってくるほどの真剣勝負!そして演奏が終わった時に声には出さないけれど、すごく楽しかったね!とお互いに微笑み合う姿がとても眩しく、印象に残りました。誰かと一緒に音楽を作り上げる、そして演奏する楽しさや感動を直に分かち合うことの大切さを再認識した瞬間でもありました。

 

 午後は幼児部門で幕を開けました。まず舞台マナーの良さが飛躍的に向上していたことにとても驚きました。演奏者が幼児であるということをすっかり忘れてしまうほど。そして客席で出番待ちをしているお友達も、興味深く耳を傾けていたり、演奏が終わると大きな拍手を持って祝福している姿が心に残りました。演奏については、同じ曲でも、演奏者の数だけバラエティーに富んでおり、それぞれが感じたままに表現している音楽はどれも輝いていました。

 今回はコンクール参加者が例年に比べ非常に多く、この部門の本選出場者も約60名。レベルの高さもさることながら成長や進歩が著しい年頃です。皆さんの持っている素晴らしい可能性を是非伸ばして欲しいという審査員全員の思いで、最優秀賞他すべての方に優秀賞にて来年度のニューイヤーコンサートで演奏する機会を差し上げることに決まりました。

 

 本日最後は、一般中級、上級部門でした。こちらも数々の素晴らしい演奏を堪能しました。いろんな想いの詰まった音が心を掴み、曲が始まった瞬間から紡いでいるように音楽が生まれて行きます。人生経験を沢山積んだ方の演奏にはただただ感動するばかりです。

 

出逢えた数々の素晴らしい演奏に感謝いたします。

本日は誠におめでとうございました。